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2010年07月19日(月) ■ |
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The Birthday STAR BLOWS TOUR |
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The Birthday STAR BLOWS TOUR@Zepp Tokyo
ツアー最終日。と思ったら前楽でした。千秋楽は沖縄なんだって。この時期に沖縄、いいですねえ。
『STAR BLOWS』はゆったりめで長い曲が多く、聴き応えのある好きなアルバムでした。で、『STAR BLOWS』のナンバーをメインに据えた今回のツアーも、すごく聴き応えがあった。じっくり聴けた。聴き入ると言ってもいい感じ。必要以上にはしゃいだりせず、必要以上に騒いだりしないで、とにかく落ち着いて聴けた。それがよかった。PA卓近くだったので音もよかった。のうやんがニコニコしてフロアやステージを見ているのが時々視界に入ってきて、それも穏やかに観ることが出来た要因のひとつかな。
ここんとこのバースデイのライヴはヴォーカルエフェクトも多用し、ダブも入れる。今回初めてチバくんの声を「聴き取りづらい」と思った。今迄は、エフェクトをかけていても何を言っているかはハッキリ聴き取れていた。ガナらない曲が増えたこともあるのかも知れない。あれっと思った。でも、不思議なことにそれに不安や苛立ちは感じなかった。いい感じで肩の力が抜けたなあと思ったし、それが、余分な気負いやポーズを取り払った自然な姿にも思えた。
終盤チバくんがギターを持たず、ハンドマイクで唄っていたこともだ。邪推だが、ミッシェルが解散してからのチバくんは、ミッシェルとは違うスタイルでやることを自分に課していたように思える部分があった。勿論、ミッシェルと同じことをやっていたのではミッシェルを解散した意味がないし、それは当然の流れだったのだろうが、今はそのどちらのスタイルも自然に出来る、と言った風情。それだけ時間が経ったと言うことなんだろう。拘りもしがらみもない。
最後の最後でチバくんがオバQみたいになってた(脱いでも脱いでも物販Tシャツ・笑)の、あれって初期ミッシェルの頃のチバくんを思い出したよ(笑)そしてそれは勿論当時とは違う。ヘンに無邪気になる程子供じゃないけど、ヘンに大人ぶってクールを装ってもいない。当時は文字通り無邪気だったよね。でもそれは若さの特権なのだ。若い時じゃないと出来ないことなんだ。
RO山崎さんがブログで書いていたこととは反対のことを思った。あれは皮肉なんだろうな。いや、それにムッとしたとか、そういう訳ではないですけどね。先のことを考えても、明日死ぬかもしれないし、今日死ぬかもしれない。だから今、ここにしかなくていい。今、ここにしかないものにしっかり立ち会えばいい。
「風と麦とyeah! yeah!」の“今見た?あれ見た?”が空耳で“ハレルヤ”に聴こえるのもなんだか楽しかった。ニューウェイヴな音作りで、すごく好きな曲。あーこの曲、終わらなきゃいいのにと思ったくらい(笑)好きー。柔らかいギターのリフがずっと続けばいいのに、と思った。軽やかに走るようなスピードも心地よい。ずっと続く筈がないものが、今ここでだけ鳴っているもの。
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セットリスト 01. 六つ数えて火をつけろ 02. ディグゼロ 03. The Outlaw's Greendays 04. 風と麦とyeah! yeah! 05. Hey Johnny 06. ダンスニスタ 07. マディ・キャット・ブルース 08. シャチ 09. ピアノ 10. リトル・リル 11. BABY 507 12. GILDA 13. グロリア 14. マスカレード 15. FREE STONE 16. カレンダーガール 17. あの娘のスーツケース 18. 愛でぬりつぶせ 19. SUPER SUNSHINE
encore 01 20. 涙がこぼれそう 21. Nude Rider encore 02 22. ローリン
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