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2010年02月20日(土)
日ノ出町の面影ラッキーホール

面影ラッキーホール@LIVE HOUSE FRIDAY

FRIDAY。横浜長者町、今年30周年なのかな?(お祝いの花が飾ってあった)老舗のライヴハウスです。すごくいい雰囲気のロックバーと言った趣で、各々のバンドのファンだけでなく、ライヴハウス自体に通ってきている常連さんも結構いた模様。……と言う訳で、客の反応がまっぷたつでした(苦笑)。いやー面白かった。

ちなみに今回のライヴの告知って殆どなくて、公式に情報が載ったのも、発売されてしばらくしてから。2chで知った友人が教えてくれて(有難うー!)その友人が予約の電話を入れた際「知らないひと多いんでしょうか…全然売れてなくて……」なんて世間話をしたそうです…なんかいいわー。そのくらい牧歌的なノリだったんですが、当日行ってみれば盛況でしたよ。ちなみに面影は二回目のFRIDAY出演、昨年夏の初登場には行けなかったので、やっとここで観ることが出来て嬉しかったー。

二部制で、行ったのは一部。一時間ちょっとの演奏だったかな。店内は渋谷のクロコダイルみたいな感じ、ログハウス風の内装で、ロック名盤のジャケットや、出演者の写真、サインがあちこちに貼られています。何故かクドカンの写真も貼ってあった(笑・CKBもよく出演しているそうです)。テーブル付きの席に案内され、ワンフードワンドリンクを注文。開演迄のんびり飲食。いやー、フードがいちいちすっごくおいしかった…ライヴハウスでこんなおいしいもんが出るとは!と思うくらいのおいしさでした。特にオムライス!なんだかトクした気分でしたよ。

キャパはカウンター席含めて100人くらいかなあ、ステージもものすごく近い。自分の席から立ち上がって三歩でもうステージです。そんなところで総勢12人の面影が演奏する訳ですから、もうぎゅうぎゅうです。メンバーも普通に客と同じ入口からどやどや入ってきて、Choのおねえさんたちは外からそのまんま来ましたって感じでダウンとか着っぱなしで登場、ステージ上で脱いでいた(笑)。立ち位置も普段と違っていて、上手からホーンセクション、その後ろに西村さん(G)と曽根川さん(Key)、柱を挟んでGUNちゃん(G)、横銭さん(Drs)、その前にアッキー(Vo)、Choのふたり、隣に田邊さん(Perc)、その後ろにSinner-Yang(B)。下手側の方が客席テーブルとステージが近かったので、こっちにホーンが来るとTbのスライドとかがぶつかっちゃうんじゃないかな、だから位置変えたのかなと思う程の近さ。GUNちゃんも普段よりよく見えたー。ソロもあったー。

「今夜、巣鴨で」でスタート。リズム隊が目の前。よく見えたんですが、まーこうやって改めて見るとやっぱうめーなー!いや、普段はほら、やっぱアッキーが何やらかすか気になるからそっちに目が行っちゃってね…。あーでもそんだけ安心して?アッキーを見ていられる程に他のメンバーの演奏が巧いってことかね……。

なんて思ってたら「FRIDAYにちなんだ曲をやります…って言っても、タイトルに金曜日って入ってるだけなんですけどね」とビブラトーンズの「金曜日の天使」をやってくれた。うわーすごく嬉しかった…面影ver.をライヴで聴くのは初めて。念願だったんだよー。ファンキーなアレンジで格好いいんだこれが。ちなみにビブラストーンとビブラトーンズは別もので、メンバーも近田春夫さんしか被ってません。しかし…なんだかんだで自分は近田さんに縁があるなあと思ったりする…だいたい窪田晴男からしてあれだもの。なんだか近田さんのこと好きみたいじゃん…それはちょっと……複雑な気分だ………。

近田さんに関しては昨年ちょっと暗い話を聞いたので(本人も結構オープンに話しているようだけど)、元気になってほしいなあと思っています。複雑な気分と言いつつ、彼の「調子悪くてあたりまえ」は自分の座右の銘でもあるので(苦笑)このままいけるでしょ、いきましょうよ。

閑話休題。その「金曜日の天使」をはじめ、ホーンセクションがバリッとした音になっておりとにかく格好いい。先月のクアトロと同じTpとTbだったのですが、ホーンアレンジも変わっているところがあった。それがよくて…女性三人のホーンも妖しい感じで好きだしバンドの雰囲気と合ってると思うし、この辺りは好みだけど…今回は全体的に「演奏の巧さ」に唸る場面が多かったです。バンドのキャラクターに惑わされることも多いけど、何げに皆巧いんだよね…アッキーの歌といい。

ホーンはこのまましばらくこのひとたちなのかな?メンチェンとは違うのかな?振付けも憶えてやってくれてるし(笑)これからどうなるのかな。

アレンジと言えば、「ピロウトークタガログ語」が「ピロウトークハングル語」とか、ちょこちょこ長者町・日ノ出町にちなんだものになっていた。そしてアッキーが、遮られている柱の向こうにマメに行ったり、終盤興奮して立ち上がったお客さんの後ろにまわって、皆が見えるような位置迄練り歩いたりと、さりげなく気遣いしているところにも好感度アップ…面影に好感度上げてどうする……。

そうだよ何げにアッキーって、ああ見えて(ああ見えてって言うな)メンバーに敬意を払っていると言うか、それが卑屈って芸風にもなってるんだけど、例えば横銭さんのソロの時「ビブラストーン!」って言って彼がよく見えるように自分はしゃがんだりしてるのよね。GUNちゃんのソロの時も、自分はさぼってしゃがんで(るふり)して、よく見えるようにしたり。まあほんとにつかれて座ってるだけかも知れんが。「俺んとこのバンドはすげーんだぜ」ってのをわかりづらく自慢してるみたいだよねー(笑)。はあーいかん、こういうところにきゅんとしてアッキーにふらっとする女がいるってのを理解出来てしまってはいかん!いかんよ!!そして歌詞に共感しては…いかん、いかんよ!!!うわーん!!!(泥沼)

ちなみにこの日は「服装には気をつけないといけないと言うことで(続けて國母選手=カントリーマアムネタ)」ちゃんとシャツもネクタイもしてました。「まっ、僕は自然と腰履きになっちゃうんですけどね(腹が出てるから)」だって。これも客席が近い+面影のファンな訳ではない常連さんもいる故の気遣いだったように思います。あかん、印象よくなるばっかりだ。騙されてはいかんよ!