I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
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2010年02月07日(日) ■ |
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Joanna Newsom Japan Tour 2010 |
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contrarede presents Joanna Newsom Japan Tour 2010@UNIT
昨年の来日が中止になってしょんぼりしたんだが、この時の呼び屋はどこだったっけ。今回コントラリード招聘でうひょーと言う感じです。ホントここ乗ってますねー。と言う訳でやっと観られた。
OAはdry river string。京都から来ました、ジョアンナは思ってたより背が高い、オーラがすごい、靴とバッグがシャネル、等のOAらしい気遣いMCを交えつつほんわか。この時点でもう結構混んでいて、比較的前にいたのにも関わらず殆ど見えない。何人いたのかも見えない(笑)。40分くらいやったかな。
で、ここからが長かった。ジョアンナが出てきません。途中「もう少しお待ちください」とアナウンスが入ってからまた20分くらい待ったかなあ。そうこうするうちますます混んできて、視界は前のひとの背中のみに。外国人や男性と、背の高いひとが結構いたからなあ。ピリピリきてるひとやげんなりしているひとで、ちょっと異様な雰囲気に。結局始まったのは20:30くらいだったか…遠方から来ていたのか途中で帰るひとや、倒れて運び出されたひともいて(混雑で具合悪くなっちゃったみたい)、ちょっと気の毒だった。
しかしジョアンナが出てきた途端パッと空気が澄んだようになり、彼女があの声で「sorry...hi.(なんか全部小文字で書きたくなるようなちいさな声)」と言ったら、あっと言う間に「イイヨイイヨー、ジョアンナちゃんイイヨー!」みたいな、ぱっと花が咲いたような雰囲気になったのにはウケた。そして遅くなった分は音楽で返しますよ!とでも言うようなスポーツマンシップならぬミュージックマンシップ(あ、ミュージシャンシップと言えばいいのか)に溢れた演奏がたたみかけるように続きました。うーんこれはすごかった。たたみかけるなんて、このひとの音楽からかけ離れた言葉かも知れないが、それくらいの迫力だったのです。
序盤何曲かひとりきりでハープの弾き語り、その後パーカッションと、ギターやブズーキ等弦と管のサポートを迎えてトリオ編成。とは言うものの、全く見えなかったので憶測だ。でもメンバー紹介してたし、音数からしてトリオの筈だ(笑)。曲によってジョアンナはハープを離れピアノも弾きます。
天使天使と言われているが、かなりアスリート的な面が強い印象でした。天性のものは勿論あるんだろうけど、その上常に腕を磨くことを怠らないんじゃないかなと言う厳しさも感じました。矢野顕子さんに通じるような…。高音部分の声はケイト・ブッシュ、ハスキーにひずませて唄う声はビョーク、ピアノを弾く時の低音部分の転がし方は矢野さんを連想させます。こう書くとなんだそりゃキメラかいって感じですが、全部合わさるともうジョアンナ・ニューサム以外の何者でもなく聴こえてしまう不思議。懐深過ぎる。長尺曲も全く集中が途切れず引きつけられるものでした。そうとにかく演奏する時の集中力がすごいんだよ、聴く方も静まり返りますよ。階下のSALOONの音と震動が伝わってきてしまったのがちょっと残念。どうせ視界は前のひとの背中だし、と殆ど目を閉じて聴いていた。最後の最後でちらっと拝顔出来ました。
後ろの外国人のおにいさんが、イントロが始まる度ちいさな声で「Yes!」と言ったり、ちいさーい声で一緒に唄ったりしてたのが微笑ましかった。
8日には早稲田奉仕園SCOTTHALLで追加公演。こちらは150名限定のアンプラグドライヴだそうです。あー生音でも聴いてみたかったな。しかしこの日はリキッドなのでした。2月ってホント来日ラッシュだよね…。
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