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2002年05月08日(水)
『パコダテ人』

『パコダテ人』@銀座シネパトス

昼間職場の近くでおすぎに遭った。本物初めて見たー。スラッとした方でしたが話し掛けるなオーラを身体中から飛ばしていたので思わず道を空けてしまいましたよ。某配給会社が近所にあるから、そこに来たのかな。


さて昨日の続きです。ネタバレしてます。

ちっちゃい頃はしっぽが欲しかったもんですが。一部のネズミに見られるあのミミズみたいなしっぽじゃなくて、キツネとかタヌキとかアライグマとかレッサーパンダみたいなしっぽですよ。かわいいやんけ。それが大人になった今では「邪魔かも」とか「和式トイレで困るかも」とか考えちゃってなー。とまあ実際に生えるといろいろ困ると言うお話(いや、そういう困る次元じゃないだろ…)。

函館に住む日野ひかるちゃん(宮崎あおいちゃん)は、隼人くん(勝地涼くん)との初デートの朝、しっぽが生えてきて大ショック。デートもドタキャン、その隙に「私、親友でしょ!」と言っていた千穂ちゃん(野村恵里ちゃん)が隼人くんにアタックアタック!友情って儚いのう。一方、男やもめの古田はるおさん(大泉洋さん。函館ではデパートにグッズコーナーがある程の人気者だそうです)。ひとり娘のまゆちゃん(前原星良ちゃん)が通っているひまわり幼稚園の文子先生(粟田麗さん)が気になる存在、送り迎えが楽しい日々。が、彼にもしっぽが生えてしまった。まゆちゃん大喜び。子供っていいね!実は某製薬会社の試供品シップを貼ったのが原因なのだがふたりともまさかそんな事が…と言う感じ。原因よりもこの生えちゃったものをどーしよーとオロオロ、必死に隠すがひかるちゃんは女のコ故制服がスカート、パンチラならぬ尾ッチラショットを(…なんか自分で書いててあまりのオヤジっぷりにイヤんなってきた)撮られてしまってさあ大変、函館中が大騒ぎに。

往年の角川映画のような、役者をアイドルとして主役に据える構造で、御当地の美しい風景もきちんと撮りつつ試合巧者のキャストで芝居もガッチリ、安心して観る事が出来ました。宮崎あおいちゃんはフテ顔不憫役でしか観た事がなかったので、笑顔を沢山観られて嬉しかったなあ。かわいいやんけー!そんでやっぱり巧いんだなあ。結構ブッとんだ設定なのに馴染んでるし。日野家の皆もかわいらしい。いくつになっても、割烹着にひっつめ髪でもキュートな母ちづる・松田美由紀さん、へなへなしてるけど娘思いの父まもる・徳井優さん、妹の事をとってもかわいがっている姉みちる・松田一沙さん。夕飯時に家族でしりとりするシーンは、江口寿史の『しりとり家族』を思い出してしまった…(笑)ほのぼのしいなー。

それにしてもリリイ・シュシュ組の多い事よ。今年に入ってから観た邦画、どれにもリリイ出演者が出ている。彼等がこれから大人になっても、面白い作品にいっぱい出続けてくれるといいな。

大森南朋くんは、古田さんの同僚・函館市役所衛生課員の橋本さん役でした。パステルカラーを編み込んだチョッキ(もはやベストにあらず)が似合っちゃってまあ(笑)同僚の馬渕英里何ちゃんに「アンタ」扱いでドヤされっぱなしの、ちょっとお調子者くんでした。でも「娘さんに」って古田さんにしっぽマスコットあげたりして優しいのなー。しかしこれ、大森くん出てなかったらきっと観なかった作品だろうなあ。いい機会を貰いました、いやー楽しかったです。なんかこういうの観るとホッとするな。

チラシやらチケットやら関連物のイラストがとってもかわいかった。パンフもかわいい!版形が『こどものとも』みたいな感じで、パコダテマップやらアイテム紹介やらの楽しい内容。ああまた函館行きたいなー。