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2002年04月06日(土) ■ |
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『日本プロフェッショナル映画大賞授賞式』 |
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『日本プロフェッショナル映画大賞授賞式』@新文芸坐
新文芸坐、リニューアルされてから初めて行きました。綺麗になっててビックリ。もう屋根裏スペースとかないんだなあ。映画より芝居を観に当時よく行っていて、当日券狙いの事が多かったので、よく屋根裏に作られたベンチ席から観ていたのでした。視界は決してよくなかったけど、アングラな感じが楽しかったなあ。
さてその綺麗な新文芸坐で行われた日プロ授賞式。作品賞に『殺し屋1』、監督賞に三池崇史監督、主演男優賞に寺島進さん(『空の穴』『みすゞ』他で受賞)とイチ組が揃っているので行って参りました。作品賞は宮崎大プロデューサーが受け取っていました。
坊主頭でスーツ姿の三池監督、も〜怖い怖い。普段パーカーかジャージかって感じなのでスーツでビシッとキメると、か、格好いいんだけど、やっぱ、そ、その…その筋のひとだね!ヘイチンと「あのスーツは絶対リキタケウチブランドだよ!」とこっそり笑う。いきなり「こんばんは、大橋巨泉です」と言って軽く外し、微妙なウケをさらに膨らませるべく続けて「寺島進です」。実行委員長の大高宏雄さんの進行に被ってそれも不発(笑)でしたがオモロいひとだ…壇上にイチ組が3人いるので、妙に内輪受けしており何だかアットホームな授賞式でしたよ!
いろんな面白いコメントも聞けたのですが、その中で印象に残ったものなど。
●映画祭に三池作品は多数出品されますが、どうですか、位置づけみたいなものは 三池「余興ですね(全員笑)何て言うか、映画祭って関係者とかも多いし、皆どの映画を買い付けようかとか、どう紹介しようかって結構頭つかって、はりつめて観てるんですよ。その息抜きにフラッと僕の映画に来るって感じですよ。年3〜4本出品されますがいつもそんな感じ。コンペで出品したこともないし。僕が賞貰ったのってこの日プロくらいですよ(笑)」
●イチではかなり悲惨な役でしたけれど 寺島「や、何言ってるんスか、そんな事ないですよ!皆から大変だったでしょうとかいろいろ言われるんですけど、自分はいつでもどこでも一生懸命やってますから、大変だったなんて、辛かったなんて…(もうここらへん三池監督大ウケ)」
●『殺し屋1』はCGとか特殊メイクもあって、予算的には大丈夫でしたか?また、その分配などのやりくりはどのようになっていましたか? 宮崎「いろんなプロデューサーの方が三池さんと組んでいますので、僕がやる場合の差別化と言うか、自分の色を出す為に、衣裳の北村道子さんと美術の佐々木尚さんを起用すると言うのがまずありましたので、そこには(予算を)割きましたね。三池さんのギャラは、まあリーズナブルに…(全員笑)」
●作品が出来上がった時に、宮崎さんの会社の社長さんに観せたら「お前なんてもんを作っちゃったんだよ」って言われたそうですが 宮崎「はあ、韓国の出資者とか、試写の途中で帰っちゃいました。出資してるのに観てないんですよ(笑)」
●じゃあ、韓国での公開って… 宮崎「(即答)勿論ありません(場内爆笑)」
●他に海外での公開は? 宮崎「香港は決まっています。あとヨーロッパの中でいちばん****の国(笑)オランダあたりから攻めようかなと。ドイツもイケるんじゃないかと思ってましたけど、意外にかたかったですね(笑)」
●日本では興行的にもヒットしましたからね。おめでとうございます。あとはビデオで回収して下さい(笑)
宮崎プロデューサーの話がいろいろ聞けたのは面白かった。『青い春』もこのひとだし、楽しみになってきた。
イチ以外では、新人奨励賞に宮崎あおいさん(『ユリイカ』)、主演女優賞に麻生久美子さん(『贅沢な骨』)、新人監督賞に冨樫森監督(『非・バランス』)。他では聞けない興味深い話も聞けました。委員会のひとが映画評論家のひとなので、コメント取りも短時間ながら突っ込んだ内容で、濃くて面白かったです。
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