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2002年03月13日(水)
役者か演出家か

現在チケットをとろうかす〜ごく迷っている公演がある。

大好きな役者さんが主役で出るのだが、作家と演出家が苦手なのですよ。今迄何度も観てるけど(「今回のはたまたまハズレで、次は面白いかも!」って感じでついつい…しかもまたいいキャスト組むんだそこが)、面白いと思えた事がないんですよ。

映画にしても演劇にしても、自分は演出家で作品を選びがちだ。全然知らない役者ばっかり出ていても、演出家が信用出来るひとだと観に行く事は多い。先日の『マルホランド・ドライブ』とかは正にそれで、「デイヴィッド・リンチ監督作品なら面白いだろう」と、警戒心なくほいほい行ってしまった。実際大アタリで。塚本晋也監督作品もそうだな。塚本さんとこは、「僕はネチネチネチネチ撮るので(笑)現場が長い。主役級には拘束時間に余裕のあるひとを選ぶ」と言う理由もあるそうだけど、スクリーンには魅力的な面構えをした人物が映っている。それが初めて観るひとであっても。

が、好きな役者が出ている作品となると、なかなか…演出家によっては腰が重い。なんだろ、そりゃないよ〜な使い方されてガッカリするのが嫌だからかなあ(悪役とかが嫌って事ではないです)。あ、でもそれって、裏を返せば役者至上主義って事か。

役者の力があれば何とかなるっつーひともいるけど、ならないもんもありますよ。相性もあるし。とはいえ自分が好きな役者と演出家が組んで、面白いものが出来ても、役者はその演出家が嫌いだったりって事も多々あるんだよね…いや別に、仲良くやれとは言いませんけどね…。

昔筧利夫さんが、とある舞台に出た時に、演技プランについて演出家とぶつかって、演出家が「ここは私が責任をとるから」と言ったところ、筧さんが「でも実際失敗したら、舞台上で座布団投げられるのは俺なんですよ」と応えた、と言う話をよく思い出す。ごもっともです。

迷いつつも申し込んだ優先がことごとく抽選漏れして、これは行くなと言う事か?と思いはするものの…いよいよ今週一般発売。どうしようかなあ。