I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
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2001年10月04日(木) ■ |
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" good evening, we're radiohead! " |
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初来日記念の編集盤『itch』。トムのこのMCで始まるライヴバージョンの「YOU」を当時繰り返し聴いたものでした。'98年BLITZ以来のレディオのライヴ、横アリ迄の遠い道のりは遠足気分でワクワク。
19時開演。前座のCLINICが30分強、セットチェンジをして20時にメンバーが出てきた。あとはもう何がなんだか…あっと言う間に終わってしまった。2時間みっしりやったのに、すごく早く感じた。でも内容はめちゃめちゃ濃い。凄かった。『KID A』を聴いた時には「これライヴでやったらどうなるの?出来るの?」と余計な心配をしたんだけどホントに大きなお世話だった、完璧!でもCDの再現に終始してるって事は全くなく、まさにライヴ。あったかいと言うか、人間くささを感じさせるものだった。
やはり演奏は難しいのか(変拍子も多いし、入るタイミングがとりづらそう。モニターの返りが悪かったら尚更だろう)序盤はヒヤヒヤする場面もあったがそのヒヤヒヤさえライヴのスリル感に。もっかいとやりなおしたりするとこも微笑まし。トムも歌詞間違ったりとか。でも逆に間違えると「ホントにここで今唄ってるよう、演奏してるよう」と嬉しかったりもする。難曲をガッシリ支えるリズム隊、フィルとコリンは見てて安心する落ち着き(コリン兄さんは段々オモロな事になってくるのだがまあそれはそれで(笑))。て言うかフィル凄いなあ。頭こんがらがったりしないのかなあと小学生みたいな感想を持つ。
音響スタッフの腕も鳴り放題。音良かったよ!近くの席だったので音響卓が良く見えたのだが、顔で選んでるんじゃないかと思う程、エドばりの男前揃い。が、勿論顔だけじゃーないですヨ!これだけの規模の会場で、音の返りにストレスを感じずに聴けるのは嬉しい。終演後は「メンバーだけでなくスタッフも素晴らしい〜!ありがとうありがとう!」と心で拍手。
ジョニーだと思っていたギターをエドが弾いていた、といった場面も多々あり新鮮に感じた。ジョニーはギターにキーボードにグロッケンに何かようわからん機械の操作に大忙し。その分エドにギターの比重がかかり大変そう。「LUCKY」とかの、弾くと言うより音をキーンと出す技も面白かったり。エド、ジョニー、トムと轟音トリプルギターが鳴る2nd期の曲は嬉しかったり。「JUST」「TALK SHOW HOST」をやってくれたのはめちゃめちゃ嬉しかったよ!
コリン兄さんがはっちゃけてて面白かった。音が途中で切れたりしていたが、何かトラブルがあったんだろうか。でもそんな事は今のコリン兄さんには関係ないネ!ベースのブイブイっぷりに「格好いい…」と思わずひとりごと。ウッドベースもステキ〜。が、アンコールに出てきた時のコリン兄さんは実はぬいぐるみで、中に誰か違うひとが入ってんじゃないかと思う程のハジケっぷり。走り出てきましたからネ!ツアー皆勤の友人によると大阪ではもっと凄かったらしい。何があったんだろうか。ジョニーはそんな兄を見てどう思ってるのだろうか(笑)。
トムのオモロなダンス?も見れました。それってシャドーボクシングなの?みたいな腕振り回しぃのバタバタしぃの。めちゃめちゃ踊ってます。次の曲ではゼエゼエ言ってんのがマイク通して聞こえてきて「が、がんばれ!」と思わず握り拳。歌がいつにも増して凄まじい迫力だったと思うのだが、他の日はどうだったんだろう。
「最後の曲だよ」と演奏されたのは「STREET SPIRIT」。先日のアメリカ同時多発テロに関連して?日本で『ピースマーチ』(平和の行進?)する人達に捧げるとの事(MCは念で聞いているので詳細は解らず)。何かと今の世代のオピニオンリーダー的な扱いをされるこのバンド、問題があるのはそういう風に持ち上げるメディアの方だろう。プロパガンダ的なスタンスを避けながら、それを鵜呑みにしがちなファンともきちんと距離をとりつつ、誠実な態度で行動する彼らの事は支持したいと思う。支持するのはそういう姿勢であって、問題の解決方法はあくまでも自分で考える、と言う事を忘れないようにしなければと襟を正す思いだった。
そうそう、トムの挨拶は " good evening! " ではなく日本語の「コンバンハ〜…」だった。歌はあんなに凄いのに、喋りになると何故そんなにか細い声なんだトム!他にも日本語をちょこちょこ話していて、面白かったのは「スゴイデ〜ス…」。かわいかったな。何に対して凄いって言ったのかわかんないとこがおかしかった(笑)。観客に対してだったらちょっと嬉しいな。
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