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おとなの隠れ家/日記
marko

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2004年03月01日(月)
仲直り



不機嫌な彼女の顔を見れば
何か言いたいことがあるのは すぐにわかったし
その内容もだいたい見当がついた。

俺は面倒くさかった。
あれこれ言い訳したところで 
更に事態は悪化するかもしれないし
それならば いっそのことベッドの中で.........


しかし助手席に座っている彼女は こちらに背を向け
ドア側の窓から外を眺めていて
俺が何か切り出さない限り くちを開く様子もなかった。


海を間近にした岸壁には色とりどりのコンテナが積み上げられ
俺の車から少し離れた場所で釣り人が一人糸を垂れていた。
海風はまだ冷たいが 車の中だと柔らかな日差しが心地よかった。


俺はタバコに火をつけパワーウインドを半分下げて
ため息とも思えるくらいに大きく煙りを吐いた。
彼女はチラリとこちらを見たが また ぷいと背を向けた。

ああ 確かに俺が悪かったのかもしれない。
しばらく連絡していなかったからな。


「なぁ」

彼女に声を掛けてみたが無反応だった。
彼女の背中を見ていると
まるで小娘が意地を張っているみたいで可愛らしく思えた。


「機嫌直せよ」

俺は左手で彼女の頭を撫でるように手のひらを2回上下させ
そのまま彼女の髪の中に指を絡ませた。
彼女の肩がぴくっと動いたのを俺は見逃さなかった。


俺は彼女の頭皮に届くまで左手全部の指先を彼女の髪に潜らせ
ゆっくりうなじに向かって下ろした。
それに合わせるように 彼女は首を少し後方に倒した。
俺の指先は そのまま彼女の左耳の後ろを探った。

「んっ」

思わず息を漏らした彼女を見て俺は心の中でにやりと笑った。


「どうした?」

普通に彼女に声をかけてみた。

「なんでもないわ」

わざと平気なふりで返事をする彼女を もっと責めたくなった。
俺は彼女の左の首筋から肩にかけて 
さするように 時には揉むように動かし続けた。
柔らかな毛先が俺の手の甲をくすぐる。


案の定 
呼吸と共に上下する彼女の肩の動きが俺の左手に伝わってくる。
きっと5分もたないな。


彼女は ときおり大きく息を吸い込んでは息を止め 
耳を澄まさないと聞こえないくらいの声と共に息を吐いた。
俺はタバコを灰皿にこすりつけ あいた右手で彼女の左腕を取り
彼女の体をフロントガラス側に向けさせた。
それでも すねたふりをしたいのか顔だけは左を向けていた。

「強情だな」


俺は同じくフロントガラスに体を向けたままでもう一本タバコに火をつけた。
左目の視界ぎりぎりに入り込んでくる
わずかに開いた彼女の両足の間に
俺は左手を滑り込ませ 
手のひらを彼女の右太腿の内側にぴたりと合わせた。
軽く掴むようにすると 彼女は息を飲んだ。

さっきより両足が開いているようだ。
足が小刻みに震えているように思うのは気のせいだろうか。
俺は目の前の海を見つめながら左手に彼女の興奮を感じていた。


「機嫌直すから お願い」

彼女はやっと くちを開いた。
顔はフロントガラスの方を向け 目は閉じていた。


「お願いって なにを?」

俺は わざと聞いてみた。
彼女は俺の動きをうかがうかのように黙っていたが
じっとしている俺に我慢ができなくなったのか
俺の左手に自分の右手を重ねたかと思うと
俺の手を太腿から剥がしとり
ストッキングの上を滑らせ奥へと導いた。
すでに膝から20センチも上がっていたスカートの裾が
足の付け根まで上がっていく。


そこに辿りつくと俺の左手には湿った熱が伝わってきた。
ゆっくり一度なであげると
彼女は胸を突き出し大きく反った。


「続きはベッドでな」

彼女の耳元で囁いた。


おあずけを食らった子犬のような目をした彼女をそのままに
俺はタバコをくわえてハンドルに両手をかけた。

「やはり5分か」

俺は時計をちらりと見て エンジンをかけた。