*妖精の詩(うた)〜fairypoem〜*
fairy.k



 【月にキスして】

廻り遭い
辿り着く
何億光年の光のなかで

あなたと戯れ
光の煌きに
包まれた幻想の隣で

夏の海に
奇蹟のSummer snow
舞い降る

貴女の傍にも
願い星と深海(うみ)に
ダイブして
月にジャンプして
キスをした



2003年08月24日(日)



 【凛華星】

きらきらな瞳で見つめる君は
まだ幼子のように

時のいたずらが過ぎるのを
じっと大樹にしがみつき

ただ
ただ
じっと
待っている

ほら
もう大丈夫だよ

かおをあげてごらん
僕を信じて

瞬く星をみあげてごらんよ
ほらあの一番星が微笑んで

君においでと語りかけてるよ
君は決してひとりじゃないのだから

星空に優しいかあさん星と
頼もしいとうさん星が

さあ行こうねえさん月もにいさん月も
君に逢いたいとお出迎えだよ

もう怖がらないでいいんだよ
もう泣かないでいいんだよ

君はこの広い宇宙(そら)に輝く
凛と咲く星華のような
ひとつしかない姫星だから

ひとつしかない魂(いのち)の
きらきらひかる
凛華星


+++++++++++++++++++++++++++++++++++

※ 星乃藍(きらら☆)
---ひとつ輝く凛と咲く華のような星に捧げた賛歌
「逆凪 諒」さまの素敵な曲に心ゆだねて書いた作品です!

    これからも宜しくお願いします!
              
          きらら☆こと藍




2003年08月23日(土)



 【君は憧れの王子さま】

想い出したら
なんだか
君に逢いたくなったよ

大好きだけど
『好き』のひと言も
まだ君に云えないままで

今度逢いに行くね
話したい事沢山あるんだ

ただ君に逢いたい
恥ずかしがらないで
君と二人で逢えるか
正直不安だけど

今あと半年の命だとわかったら
君に逢いに行く

他愛無い話でいいから
コーヒーでも飲みながら
おしゃべりしたいな

大好きな私の憧れの王子さまと

2003年08月22日(金)



 【僕が鳥になった日】

光の帯が燦々と江ノ島の空から
あの時早朝
神々しい光が差し込んだ

数年前絶望の崖っぷち見て感動した光景
空を舞う鳶の群れ
哀しみのどん底で木霊した鳴き声


初めて孤独な私が鳥と会話して
口笛で鳴声まねて心で叫んだ
僕も君らみたいに自由に大空を飛びたいと


小雨の中松林に
江ノ島のテトラポットの上とことこと歩き
吹きつける飛沫と砂遠くにぽんぽん船

漁船の棚引く小旗と
誰ともわからない乗船している人に
大きく手を振った


僕はここで生きてるよ
もっともっと強くなりたいよ
打ちのめされた弱い自分が立ち上がれた日


2003年08月21日(木)



 【あおぞらにきっす】

ひまわりのはな
わらった

あおぞらに
きすをして

たいようが
ぼくをみちびく

だれにささやかれてもいい
ぼくはぼく

きみのあおぞらに
ただまっすぐに

てんまでとどけ
ぼくからみえるのは

ざつおんでなく
きみのしんおん

きみしかみえなくて
だれにもわからなくてもいい

こうしてきみがそらが
ぼくをみちびいてとなりにいてくれるから


2003年08月20日(水)



 【Come early!  To an I side】〜早く来てよ!僕の傍に〜

今僕は羽根を広げ羽ばたくために
蛹の透き通る二枚の葉脈のような

羽衣を少し纏いながら
爽やかな見守る風に身を晒し

微熱を浴びたつま先を水に浸したら
丸い丸い輪が幾重にも広がる波紋

美しきかな
月の落とす涙の雫のように

月の輝きに照らされて
私は煌々と光飛沫の環(わ)に

心奪われて
まるで蝶が蜘蛛の光の糸に
絡まるように

あなたを愛して
あなたから逃げられない

女神よ
あなたがこの世に
【在】に深海(うみ)をお持ちなら

この波間から私を浚って
連れ去ってよ


Come early!
Before being addicted to moonlight
To an I side

〜(早く来てよ!

   月光に溺れる前に

          僕の傍に)〜


+++++++++++++++++++++++++
逆凪 諒さんの音楽【羽化〜未来への翼】を聞きながら作詩






2003年08月08日(金)



 【Blue Flowe】

月夜に咲くあなたは
蒼く青磁に輝きを増し
君と飛ぶよ
あの月にKissしよう

一緒にジャンプしよう
またお互いを照らし合うために
輝きの孤独な旅人
薔薇よ青薔薇よ

教えておくれ
君の嘆きと
僕の孤独に
散りばめられた花びらよ

旅立つ時は
僕に声をかけておくれ

心を失くしそうになったら
僕を呼んでおくれ

君の哀しみの心が見えた時
僕は君の泪をぬぐおう

君に出会えて
僕は良かった
共に歩けることは奇蹟かもしれない

おいでここに哀しみを知る僕らは
ほらもう失うものがないと知った時

残るのは希望の華
哀しみの華ではない
僕らは輝きの華であるから



2003年08月05日(火)



 【蛍星】

夏の思い出を懐かしむように
あのカブト虫と蝉を追いかけた森

夕暮れになると
かあさんの呼ぶ声

もうご飯だよ
帰っておいで

二人で蛍捕まえ
透明な瓶に露草入れて

ぴかぴかと光る蛍見つめ
星とお話した夜

今年も亡き母が
蛍になって帰る盆





2003年08月04日(月)



 【飛び猫】

女猫(めすねこ)は尾っぽをピンとはり
私はどうと気高いそぶりで
シャナリシャナリと鈴を鳴らして歩く

弱い寂しい心を見せたくなくて強がる
私はシャム猫
繊細で見つめる瞳が潤んでいる

心細い泣きたい日々に
あのお月さまの灯りだけが
私の希望に導く光

寂しさに
闇に
撃ち殺されそうになる日

もう少しだけ
勇気を下さい私に
ほんの少しの優しさを

私は今日も
ひとり歩く
誰にも寄り添えなくて
果てしない孤独の未知を

それでも私は
あのお月さまに
大きくジャンプして

いつかは
飛び猫になる




2003年08月02日(土)
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