*妖精の詩(うた)〜fairypoem〜*
fairy.k



 『蛹』

ちょっと背伸びして
君にジャンプしてみる
まだ届かない
昨日も今日も
加速をつけて
風を味方に
私は
体操選手のように
宙に舞う

もう少しステップ上手くなったら
もう少し自然に
躰ゆらせたら
もう少し歌が上手く唄えたら
君の近くにゆけるかな
私はたくさんの夢を乗せて今宵も謳う

次は蝶になって
優雅に舞いたい

きらきらと素敵になれる魔法の星の粒子を
世界中に降らせて

次世代を担う
未来の宝物の
子どもたちの笑顔がみたいから
ひとりで考えこんだり
背負い過ぎた荷物に押しつぶされそうに苦しくないかな

そんな時は
怖がらないで
恥ずかしいことなんてないから

SOSの信号を送って

まだまだ
話を聴いたり
真剣に相談に
乗ってくれる
大人や友だちいるから
夢を抱けるように
希望を持てるように私は今日も
言葉を紡ぐよ

ちいさな力だけど
ひらひらと
転びながらも
現実に立ち向かい
それでも諦めないで
幾つになっても
自分色の空を探せるような
自由自在に
この宇宙(そら)を 飛ぶことを

私はやめない
未来の子どもたちと
自分自身のために

風やこの地球(ほし) に
無闇な争いに
子どもたちが巻き込まれないように

世界が平和でありますように願いを込めて

2010年09月23日(木)



 『♪ラストダンスは・・・あなたと』



彷徨いし 桃源郷

行けども呼べども

姿なく

蜃気楼のよう

追いかけてみても

微かな香りだけを残し

あなたは何処に


泣きながら探した君の右手

風のように

今そこに

君が居た気がしたのに




彷徨えば桃源郷

君と二人踊り明かした

月の夜のワルツも

刹那のなかに

今日も雲隠れ




追いかけて 桃源郷

今宵は誰と酒場で

スッテップ踏みながら

どんな夢を語るの



愛しいグラスに

少しワインそそげば

広がるユートピア


ぴあのを弾きながら

あなたに届くことのなかった

唄をそっと仕舞い込んで

抱きしめて鍵をかける


♪ラストダンスは・・・あなたと



今宵は誰と酒場で

スッテップ踏みながら

どんな夢を語るの


♪ラストダンスは・・・あなたと

愛しいグラスに


お別れのキスを


♪ラストダンスは・・・あなたと




2010年08月24日(火)



 刹那に恋して



片恋に想う
切なさは
夕焼けに似て

ひとり歩くとき
何想うでもなく
静けさに我を置くとき

祈ることは
健やかなること
心穏やかなこと

たぶん
刹那なゆうやけに
恋している

それだけで
しあわせなんだと
心紛らせて

2010年07月04日(日)



 なないろは恋のいろ

雨音静かに耳を澄ませば

ざわめきの音

ぴたん ぽたん と

雫のおちる音

この季節を何度越えたら

愛しいあなたに逢えますか

なないろ虹のように

姿を変えてゆくさまに

あなた想い

今日も心の詩を紡ぎます

2010年06月25日(金)



 《仏(ほとけ)顔》

おばあちゃん

あなたが教えてくれた

仏(ほとけ)のお顔は

私に

どんな人生があったとしても

お迎えの時は

みな仏さまになれるって

証明


       おばあちゃんの御見送りの日に



2009年10月15日(木)
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