苺を食べたい人は座って!と子どもを諭しながら、 来週の末には送れると思います、と仕事先に電話しながら、 頭の中は大瀧詠一さんを失った悲しさばかり考えている。
大瀧詠一さんの突然の訃報から一か月が過ぎた。
同じ時代を作った音楽の仲間であれば、 失った悲しみはさぞやと思っていたところ、 松本隆さんが葬儀の後で、このように記していた。
「眠るような顔のそばに花を置きながら、ぼくの言葉と君の旋律は、こうして毛細血管でつながってると思いました。だから片方が肉体を失えば、残された方は心臓を素手でもぎ取られた気がします。北へ還る十二月の旅人よ。ぼくらが灰になって消滅しても、残した作品たちは永遠に不死だね。なぜ謎のように『十二月』という単語が詩の中にでてくるのか、やっとわかったよ。苦く美しい青春をありがとう」
言葉と旋律は、毛細血管でつながっている。
そうか、松本さんと大瀧さんは、 言葉と旋律を通じて、毛細血管でつながっていたのだ。
なんという関わりだろう。
2008年01月30日(水) 連邦と政府 2007年01月30日(火) 女難大臣 2006年01月30日(月) 2004年01月30日(金) 抽選12万名様に裁判体験
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