豪雪地帯での仕事が決まって、慌しくしている。
PCや周辺機器を新しくして、作業環境を整える。
最近のOSやアプリケーションソフトは、 何でもかんでもクラウド・コンピューティングでデザインされている。
クラウドは「群衆」ではなくて「雲」なのだそうだ。 使用者のデータもアプリも、雲の向こうに隠れている、 その時々の必要に応じて雲の中から引っ張り出す、という意図らしい。
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どうも、面白くない。 情報端末は「持たされている感」が満載の道具になり果てた。
ウキウキしながらインストール作業をしたり、 四苦八苦して不具合を直した「パーソナルなコンピューター」は、 一体どこへ行ってしまったのか。
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コンピュータシステムの設計思想は、使用者に伝わる。文化として。 個人の価値観を変え、社会を変える。
だから、断言してもいい。 いずれ、「雲社会」がやってくる。
個人の人生は、面倒や責任を何一つもたず、 刹那的な利便性や享楽を「雲」−市場−から引っ張り出して、生きていく。 家族や子どもも、雲のむこうからやってくる。
どうしたら、そんな人生の実体をもたない スカスカな人間の集団から外れて生きていかれるか。
このことをちゃんと考えながら、自分の暮らしを組み立てたり、 子ども達へ接していこうと思う。
2009年09月28日(月) 川と企業 2005年09月28日(水) あきらめ 2004年09月28日(火) 声と花
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