浅間日記

2013年09月28日(土) 雲思想 雲社会

豪雪地帯での仕事が決まって、慌しくしている。

PCや周辺機器を新しくして、作業環境を整える。

最近のOSやアプリケーションソフトは、
何でもかんでもクラウド・コンピューティングでデザインされている。

クラウドは「群衆」ではなくて「雲」なのだそうだ。
使用者のデータもアプリも、雲の向こうに隠れている、
その時々の必要に応じて雲の中から引っ張り出す、という意図らしい。



どうも、面白くない。
情報端末は「持たされている感」が満載の道具になり果てた。

ウキウキしながらインストール作業をしたり、
四苦八苦して不具合を直した「パーソナルなコンピューター」は、
一体どこへ行ってしまったのか。



コンピュータシステムの設計思想は、使用者に伝わる。文化として。
個人の価値観を変え、社会を変える。

だから、断言してもいい。
いずれ、「雲社会」がやってくる。

個人の人生は、面倒や責任を何一つもたず、
刹那的な利便性や享楽を「雲」−市場−から引っ張り出して、生きていく。
家族や子どもも、雲のむこうからやってくる。

どうしたら、そんな人生の実体をもたない
スカスカな人間の集団から外れて生きていかれるか。

このことをちゃんと考えながら、自分の暮らしを組み立てたり、
子ども達へ接していこうと思う。

2009年09月28日(月) 川と企業
2005年09月28日(水) あきらめ
2004年09月28日(火) 声と花


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