2013年09月16日(月) |
オバマ大統領が断った骨は |
アメリカのオバマ大統領が、シリアの化学兵器使用を巡って、シリアへの軍事行動を決断しながら、判断を議会に委ね、さらにその後、ロシアとの外交 交渉で解決を目指すなど対応が二転三転し、指導力に批判が出ていることに ついて、「化学兵器を2度と使用させないという目的の達成が重要で、方法は 気にしていない」と反論した、というニュース。
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アメリカは議会の承認がなくても軍事行動を起こすことができる。 英国は議会の承認が必要で、周知のとおり、軍事行動への参加は否決された。
オバマ大統領は、やる気になれば自分だけで決断することができる。 しかも大統領の職は任期満了をもって卒業、再選の道はない。 次の選挙を意識する必要はなく、失うものは何もないのである。
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そうだから、オバマ氏はシリアへの軍事行動を回避する道を意識して選んだのではないか。そう私は思う。
歴史的評価を待つべきだ、という評論家の声もある。 もっとも、推測は無意味だ。結果がすべてである。
−少なくとも米国によっては− シリアの街に爆弾が落ちることはなく、 子ども達は恐怖におびえることもなく、命も奪われず、 家族や生活も破壊されなかった。 化学兵器も、妥当な方法で解決されようとしている。
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翻って、我が国のことだ。
親会社アメリカは経営方針を外交重視に切り替えた。 少なくとも今のところは。
安倍政権のもとで鼻息荒く「戦争のできる国」を目指しているが、 いつか先進国から梯子をはずされ、時代遅れの戦争に突入する。 そうでなければ、中国のお守りのために永遠に国力を注がされる。
そうは思わないだろうか。
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