今年から、近所の音楽ホールの名称が変わっている。 民間企業の冠がついている。 ネーミングライツ、という制度で、要するに施設の名前を売ったのだ。
同じように売られた音楽ホールが別の町にもあって、 地域の名称が入らないからどこにあるのか分からず、親しみも失せた。
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安易なことをする、と思う。 文化も、名前も、決して金目で売ってはならないものだ。
私設のホールであれば、あるいは運営費の調達によい知恵を出したと思うかもしれない。 しかし、パブリックの施設でそれをやることは、かなり意味合いが違う。
私達は、公私の区別をつけなければならない。
地方自治体の文化施策が、そこまでしなければ維持できないことは、 非常に残念で、情けないことだ。納税者としてそう思う。
地域文化の看板を金で売るようなことをしては、もはやそれは「自治」ではない。
そのうち、駅名、地名や山の名前まで売り飛ばすんじゃないかと思っている。
2008年10月07日(火) 勤労意欲 2006年10月07日(土) 2004年10月07日(木) 大義書き換え上のご注意
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