浅間日記

2012年10月07日(日) 自治の投げ売り

今年から、近所の音楽ホールの名称が変わっている。
民間企業の冠がついている。
ネーミングライツ、という制度で、要するに施設の名前を売ったのだ。

同じように売られた音楽ホールが別の町にもあって、
地域の名称が入らないからどこにあるのか分からず、親しみも失せた。



安易なことをする、と思う。
文化も、名前も、決して金目で売ってはならないものだ。

私設のホールであれば、あるいは運営費の調達によい知恵を出したと思うかもしれない。
しかし、パブリックの施設でそれをやることは、かなり意味合いが違う。

私達は、公私の区別をつけなければならない。

地方自治体の文化施策が、そこまでしなければ維持できないことは、
非常に残念で、情けないことだ。納税者としてそう思う。

地域文化の看板を金で売るようなことをしては、もはやそれは「自治」ではない。

そのうち、駅名、地名や山の名前まで売り飛ばすんじゃないかと思っている。

2008年10月07日(火) 勤労意欲
2006年10月07日(土) 
2004年10月07日(木) 大義書き換え上のご注意


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