空高く飛んでいたトンボもどこかへ姿を消し、 稲穂を垂らした田も、週末ごとに刈田へと姿をかえ、 収穫を祝う祭りも例年通り盛大のうちに終わった。
突然かかってきた仕事の電話ではっと正気にもどってみれば、 かようにして秋も中盤にさしかかっているのだった。 じゃあ当てにしてもいいですね、という念押しに、喜んでと応える。
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ビスケットやプリンを日がな作っている日々よさらば、である。 ロシア人のように遊び暮らした夏は終わり、 ここに、勤勉な日本人の秋冬が到来したのである。
忘れずにいてもらえることのありがたさをかみしめながら、 段取りをどうするか、熱いコーヒーでも淹れて、ゆっくり考えよう。
2006年10月07日(土) 2004年10月07日(木) 大義書き換え上のご注意
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