浅間日記

2012年07月26日(木) 超親と超息子

末の子を連れて状況。

食い扶持に使っている資格の維持のため、
どうしても出張仕事を入れなければならない。

まあ、父と母に末の子を会わせる貴重な機会ということにしよう。



という訳で、小さい赤ん坊をあずけ、都内某所にてKさんと打ち合わせ。

70才近いKさんには常々、明るい性格という一言では片付けられないチャーミングな何かを感じていたが、
今日、「僕の両親はまだ健在なんですよ」という彼の話で合点がいった。

Kさんは齢70近くにして、未だ息子として存在している。
叱られたり、たしなめられたり、誉めてもらう用意がある。

もちろん、100歳を過ぎたというお父上と100歳近いご母堂がそんなことをするはずはない。
それに、現実的には、今やKさんの方がご両親よりも保護者の立場であるはずだ。

けれども、親というものは、ただそこに生きて存在しているだけで、
初老の男性をも、無防備で甘えた息子にしてしまい、
そんな気配を、私のような中年女に気づかれてしまうのだ。


親というものはありがたいものですね、とKさんに言っていいものかどうか迷ったが、
やはりそれはやめておいた。

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