2011年09月13日(火) |
夜空に輝く美しい月にいる |
昨日の夜空は、激しい夕立の後ずっと雲に覆われていたから、 お月様は、御簾越しにしか拝めなかったのである。
未練がましく、今日も小さいYと夜空に満月を探しに行く。 今日もどうやら、お隠れになっている。
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気のせいか、今年はラジオでもやけに熱心に、中秋の名月を伝えている。
でも、震災から半年の今、それはそうだろうなとどこか納得する。
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昨日までは当たり前に日常を共にしていた人が、 あっという間にいなくなってしまい、もう二度と戻らない。
そうした人へ思いを馳せるのに、お盆はまだつらい。 そうそうご先祖と一緒の弔いのカテゴリには入れられない。 まだ遺体が発見されていない家族ならばなおさらのことだろう。
そしてきっと、多分、そんな気持ちを引き受けるのが、この満月の夜だ。
一瞬でいなくなって、もういない。 不思議で、やりきれなくて、寂しくてせつない無常感を、 私達はせめて、月に向かって解放したいと願うのだろう。
あの人は今、夜空に輝くあの美しい月にいて、きっと自分を見ている、というふうに。
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