浅間日記

2011年08月22日(月)

物置の隅からそれを見つけ出し、
パンパンと埃を払って、表面を拭取ると、
色褪せた表紙に「浅間日記」の文字が浮かび上がった。

どうもそんな感じになっている。やや大げさか。
いずれにしても、既にここは「日記」の体をなさなくなっている。

それなりに日常はまわり、HもAも小さいYも
変わらない夏の日々を送った。私だってそうだ。

その断片をここに書き留めないのは、
そうする自分の姿を、今はあまり好きになれないからなのだろう、きっと。



まあ、私は確かにこうした日常を綴っていた、と確認し、
再び、物置の隅にしまい込んで扉を閉める。

時々思い出して更新するにせよ、
今はこの、薄暗い場所に置いておきたいのだ。

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