浅間日記

2011年06月08日(水) 東日本大震災 古い都の国策事業

仕事を終え、鹿に囲まれてぶらぶらと観光などする。

東大寺は修学旅行生で賑わっている。
民間のガイドがグループに張り付いているのは、最近の傾向か。

土産店も軒を連ねる。



東大寺の大仏は、日本の鋳造技術を中国はじめアジアに知らしめるために建造されたものである。

つまり国策である。

原発事故以来、古今東西問わず、巨大なシステムというものが、
私にはもうすっかり嫌になってしまっている。

だから申し訳ないが、ありがたい大仏も、
せいぜい昔のスカイツリーぐらいにしか思えない。

どれだけの人が労働に駆り出され、生活を失ったのだろう。
銅の鋳造による環境汚染や健康被害は、いかばかりのものであったか。

そんなへそ曲がりなことばかり思ってしまう。



1266年前に作られた、この古都の大仏は、
今でもこうして、巨大な観光システムとして修学旅行生を集め、
ガイド業や土産店、飲食店を成り立たせ、経済を動かしている。

衆生を救済しているかどうかは、それは私にはわからない。
歴史の中の一時は、人々に忘れ去られ、野ざらしにされていたそうである。

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