2011年06月07日(火) |
東日本大震災 教育現場 |
遷都1301年の街で仕事。 深夜、其処此処から過去の亡霊の気配を感じる。
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朝のTVで、「被災地の小学生に放射性物質についての授業を実施」というニュースをみて愕然とした。
どうしても番組を特定したいが今はその時間がない。
おそらく、福島県内の小学校だと思う。
つまり、ニュースになっていたのは、日々放射性物質の影響におびえる子どもたちへ、 放射性物質の知識を持ってもらおうという文部科学省と教育委員会の取組み、である。
本来の指導対象学年を前倒ししました、とコメントしている。
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自分の身は自分で守るしかないことがわかりました、と子どものコメント。
教員同士で「やっぱりセシウムとかも教えたいよね」などと相談しあう様子。
森達也風に言うと、何かが決定的に間違っている。
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例えて言うならばそれは、3日後に死ぬような毒を盛られつつある状態で、 その毒についての講釈を聞かされるようなものだ。
これまで当たり前のように考えていた自分の健康はもう保証されないかもしれないという、子どもたちが目の当たりにしている現実を無視して、 知見を与えればよいと考える浅はかさ。
自分の身は自分で守るしかないことがわかりました、と子どもに言わせることに、私は大人として最高の恥を感じ、申し訳なく思う。
本当に申し訳ないと思うのだ。
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