浅間日記

2011年04月25日(月) 東日本大震災 菅直人首相

統一地方選での民主党敗北を受け、同党内では25日、菅直人首相や岡田克也幹事長の責任を問う動きが加速した。小沢一郎元代表を支持する勢力は、執行部を追及するための両院議員総会の開催を要求する構え。首相は政権維持に強い意欲を示しており、党内対立は激しさを増している。と言うニュース。



菅直人首相が酷評されている。
しかし、どうもその理由がよくわからない。

もちろん、民主党内の醜いお家騒動は論外であるし、
別に菅直人を特別に贔屓するつもりはない。
短気な人間はどちらかというと敬遠したい方だ。

しかし、地震が起きたのも、津波が襲ってきたことも、
福島第一原発の非常用ポンプを海沿いに配置したのも、彼のせいではない。
悪いことをした人、被災の原因をつくった人という評価は違うように思う。

その上で、緊急事態対応において彼が責めを負う決定的な対応のまずさがあったとしたら、
それは何か、またそのことによる影響は何だったのか。




こうも酷評されていると、
人の運命としても、多少のシンパシーを禁じえない。

東北地方の子ども達が「津波の子」「原発の子」であるならば、
菅総理は「津波総理」「レベル7の総理」である。

子どもの頃から「将来は首相になる」と抱負を語っていたそうであるが、
まさか、こんなかつてない国難を背負うとは思っていなかっただろう。

孤独である。前例はない。後藤新平だって原発事故は経験していない。




菅直人首相の良し悪しは別として、私は、
今が自民党政権でなくてよかったと思うのである。

そうであったならば、今よりもっと多くの事実が内々にされ、
事故の進行もより粉飾され、民意はさらに誘導されていたと思う。

自民党は、鉄腕アトムをこしらえた天馬博士みたいなものだからだ。

2007年04月25日(水) wilderness
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