浅間日記

2006年04月25日(火) 家なき鯉

不要になった鯉のぼりを地域から集めたら、こんな沢山になりました、というニュース。
木曽のある村で、600匹にもなる鯉幟が、河川を横断して風に泳いでいる。

こんな「集団鯉のぼり」は、全国のあちこちの市町村で風物詩となっている。



家で揚げられない鯉のぼりは、やはり寂しい。

人気のない村の、青空の下で泳ぐ600匹もの鯉達は、まるで、
故郷をすてて都会へ出て行った子どものようではないか。



親である大人がどんどん減っているのだから、
子どもの成長を祝ってイソイソと鯉のぼりを揚げるという作業も、
もう大人共通の理解ではなくなるのかもしれない。

しかし、風薫る5月の爽やかな季節に、自分の子どもの成長を喜べるという人生は、
私は絶対に、何ものにも代えがたく豊かで幸せだと思う。

2005年04月25日(月) 都市の影
2004年04月25日(日) 


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