浅間日記

2011年03月02日(水) お雛壇

ぎりぎりセーフのひな祭り、である。
居間の雑物をせっせと移動し、スペースを確保。

赤い毛氈を敷いて、押入れからうやうやしく桐の箱を出してきて、
例によってもったいぶってお人形を取り出す。

Aにはもう馴染みの作業である。
小さいYは、口をポカンとあけて眺めている。

最近の作家がこしらえた、焼き物のほのぼのとした人形もあわせて飾る。



白い花瓶に水を張って、桃の花を生けて、
雛あられと菱餅を添える。


ああよかった、なんとか今年も登場願えた。

心に余裕がない時だからこそ、
心に余裕がないとできないものにふれたい。

余裕の資金繰りに窮しながらやりとげられたのは、
子どもに無言で背中を押されたに他ならない。

子どもの欲求は、豊かさの源泉だ。



花冷えの夕刻、小さいYを膝に乗せながら、Aの歌を聴きながら、
おだやかな顔の日本人形を眺める自分は、幸せ者だと思う。

2009年03月02日(月) 卵の作家と、大統領の壁
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2005年03月02日(水) 危険4点セット
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