仕事の切れ目に、確定申告の準備。
自営というのは、常に沖に浮かぶ小舟みたいなもので、 港に係留されている漁船とか、横を悠々と過ぎる豪華客船や、 パナマ船籍のタンカーなんかをみると、時々どうしたものかと思う。
自分自身で方針と戦略をしっかりもっていなければ、座標を見失う。 それはとても恐ろしいことだ。
*
本多静六博士の「人生計画の立て方」あたりに、 この浮舟に何か有益なヒントが示されているだろうかと読み、 その様に自嘲する。 四分の一貯蓄法?私はドイツトウヒじゃない。 そんなものには、最早、なりたくてもなれない。駄目である。
まあそれでも、 人生は短く、しかるべき時点にはしかるべきマイルストーンが必要だ、 という考えは理解できた。 人生は短い。そして−本多博士は否定するけれど−何が起こるかわからない。
* そうしているうちに気がついたことは、 とにかく私は、人の後ろを歩いてきた。今までずっと。 そしてまったく悪いことに、結構いけている人たち−本多静六みたいな?−の後ろを歩いてきた。 そういうことである。
私の前にも後ろにも、いつも立派な公道ができていたし、 昨日と明日のトラフィックは、準備怠りなくつながれていた。
でも、それはその道をつくった人たちが所有する人生と幸せであって、 私のものではない。 その道を長いこと歩きすぎたせいで、 私は今でも、時々再確認しなければそのことを忘れてしまう。
でもまあ、そういう昨日までのストックを明日につなげるという作業を 今度は自分の手でやっていけばいいのだろう。 そういう立場で、人の助けも借りたらいい。 丁寧にひとつひとつやっていくしかないのだ。
ああ、いくらか整理がついた。
2005年03月02日(水) 危険4点セット 2004年03月02日(火) 保育士による景気動向指数
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