自分の卵子で出産を望めない女性が卵子の提供を受けて出産するケースが増加し、年間100人以上が誕生しているとみられることがわかった、という、数日前のニュース。
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ひと昔前の「試験管ベビー」とよばれた人工授精の子ども達の推移も、 当時同じように報道されていた。
今では、人工授精で生を受けた子どもと言うのは特別な存在ではない。 隣の机にいる。
そんな具合に、提供卵子の子ども達も一般化していくだろう。 間違いないと思う。
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あとひと世代経てば、それはめずらしいものではなくなり、 もうひと世代経てば、オーソリティになる。
あとひと世代経てば、それは希少価値をもち、 もうひと世代経てば、消滅するかもしれない。
いずれにしても、物事というのは、何かを獲得すれば何かを失う。 大抵は、当たり前のように存在するもの-親子関係-こそが、代償として損なわれる。
まあいいや、とひとりごつ。 私は私のやるべきことをしたし、所詮、それ以上のことはできないのだ。
2009年11月15日(日) 家族合宿 2008年11月15日(土) もぬけのから 2007年11月15日(木) 成仏について 2006年11月15日(水) 西陽の幻 2004年11月15日(月) サラリーをもらって戦地へ行く人
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