小さいYを連れて上京。実家へあずけて、ひとり都内某所の会議へ。
半年ぶりに会うSさんは、少し痩せたかというのが第一印象。
会議の終盤で突然、僕は癌になったんだよと事も無げに言われた。 まだ放射線治療を続けているという。
胸が張り裂けそうな驚きと心配を表に出すまいと、精一杯頑張った。
Sさんは東京大空襲では親兄弟、財産をすべて失い、ご自身も生死の境をさまよった方である。 その過去を語る時がそうであるように、現在直面している大病を語る今も、 同じように、悲惨さや苦しみを表に出さない。
しかしそれだけに、−彼を父のように慕う身としては−心配でならないのである。 不義理せずに月に一度ぐらいは連絡しようと思う。
2006年10月01日(日) 美しさに関する苦言 2005年10月01日(土) 狂気のオクトーバー・フェスタ
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