浅間日記

2010年06月13日(日) イトカワ

明日の上京の用意。
この一月は仕事を入れないように調整していたので、
どうも調子が狂った感じがするが、ようやくこれで回復しそうだ。



小惑星イトカワに着陸したハヤブサが、地球に帰還、と言うニュース。
帰還と言っても本体は大気圏で燃え尽き、採取したサンプルが入ったカプセルだけ地上にたどり着く。

あのイトカワという小惑星は、不思議な形をしているなあと思う。
宇宙にあるのは球体ばかりなのかと思っていた。根拠もなく。



夜更けに、五十嵐大介の「海獣の子供」を読む。
海の漫画である。

熱水鉱床で繁殖するバクテリアを体内にもつ子供が出てくる。

科学を物語に取り込むやり方は、その加減が難しいと思う。
そうしたものがでしゃばりすぎると物語に矛盾やほころびが出る。

矛盾やほころびが出ると、作者の「これで上手くやってやろう」という魂胆みたいなものが垣間見えてしまう。
魂胆-意気込みと言ってもいい-をもつことは全く悪くないが、
読者にそれが見えてしまってはダメだと思う。

もっとも、海獣の子供はとてもよい作品だ。
作者の五十嵐氏は多分、自然や自然と関わる人の暮らしが好きなのだ。私と同じく。

2009年06月13日(土) 
2008年06月13日(金) NOBODY KNOWS
2007年06月13日(水) 29 39 ver.1.2
2006年06月13日(火) 人生最後のアジテーション
2004年06月13日(日) テレビ市場開放


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