2010年04月13日(火) |
投資する者が口をはさむことは |
映画監督をしている夢を見て、覚めた。
たぶん、ゴッドファーザーをフランシスコッポラの解説版で見たせいだろう。
メイキングなどというのは蛇足でしかない悪趣味なものだと思っているが、映像と同時進行で説明されれば、相当に興味深く、無視できないものである。
特に、第1作で、監督の妹、母親、そして当時赤ん坊だった娘まで登場させているのには、驚いたものである。ファミリーの物語は家内労働によって作られた、というわけである。
また、キャスティングや予算について配給会社と相当もめながら制作した苦労話などは、うらみつらみと言ってもいいような口調で語っている。
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古今東西、あらゆる分野において、投資する者が口をはさむことはきっと、 本質を追求したいクリエーターを悩ませ、苛立たせたことだろう。 メディチ家だって、きっとそうだったろうとおもう。
けれども、嘆き節に始終せず、厭世的にならず、上手に適応しながら自己実現してゆく、その折り合いの積み重ねが、結局のところ、後世に引き継がれる芸術文化遺産だったりするのかもしれない。
私たちは、自分が生れ落ちた時代背景を与条件として生きるしかないのだ。
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