総選挙の後夜祭はまだ続く。
今回の選挙で、最も憤懣やるかたないことの一つは、 日本を混乱に陥れた小泉、安倍、福田の3元総理大臣の本人、 またはその後継者が、落選しなかったことである。
彼らは、国民からNOの烙印を押されなかった。 方や党の幹部でもない下っ端議員は、自民党の看板だけで落選した。 組織は退場するけれど、組織の責任者だった人物は生き残る。 大変なねじれ現象である。
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本当に私達の目的は、自民党政権を終わらせることだったのだろうか。
確かにそうには違いないが、不適切な人間にもう二度と権力を与えたくないというその気持ちは、 シャボン玉みたいに、こわれて消えてやしないだろうか。
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気持ちの矛先を、神奈川県11区、山口県4区、群馬県4区に向けたくなる。
2004年の米国大統領選挙では、世界中の人が、ブッシュ大統領を再び大統領にしないでくれ!と米国の有権者に向かって叫んだ。 イギリスでは有権者へ電話で依頼するというムーブメントも起こった。
今回の選挙で、それに勝るとも劣らない国民の気持ちをまったく意に介せず、「ぼっちゃんセンセイ」に票を入れる土地とは、一体どんな人が住み、暮らしているところなのだろう。
ちいちゃな街の、しがらみにまみれたわずかな人間の意志だけで、国や世界に大きな影響をもつ人間の行く末が決められてしまうのは、どうにもやりきれない。
そういう理由で、選挙における首相経験者乃至は閣僚経験者の取扱いは、 他の候補者とは別にしてもらえんだろうか、と思う。
2006年09月01日(金) 防災と体力 2005年09月01日(木) 男ジャム 2004年09月01日(水) 転籍日記
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