2008年12月16日(火) |
陽を拝む/世界の日陰 |
冬至まであと一週間。 いつまでたっても部屋に陽が射さない家で途方にくれる。
むこうの森も、家の中も、向かいの道も、どこをみても日陰である。 ああ早く、あの山の端からお日様が顔をのぞかせないものだろうか。
二階に上がり、ストーブで部屋を暖めて日の出を待つ。 太陽さえ見ることができれば、この気分もきっと変わるだろう。
小一時間もすると、ようやく陽が家の中にお出ましした。 思わず手を合わせてしまう。
*
太陽は、太陽系の命の源であり、かけがえのないものである。 陽の光さえあれば、そこからまた一日を始めることができる。 まことにシンプルな希望である。
私はまるで、太陽神を崇める古人みたいにして、 お天道様の光を、真剣に、身にしみて、ありがたく感じているのである。
毎日、こんがらがった毛糸のように、混乱している経済のニュースが届き、 世界中の人が、希望を希望している。 突如として出現した-ようにみえる-、世界の日陰にあって、 私達の心はどう感じ、どこに陽の光を見出すのだろうか。
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