冷え込んだ休日の朝。
自分の体温だけではもうどうしようもないし、 陽が射してくる昼間までこうして凍えているわけにもいかぬ。
わが身の解凍作業が必要と一念発起して、朝風呂に入る。
湯気のあがった光の差す浴室は、天国のようである。 冷蔵庫から出したばかりの生ソーセージのようにして湯船に沈みこむ。
自分の冷えた手足で瞬く間に湯が冷めるから、急いで追い焚きする。 カチカチに凍ったこの身が、端の方から解けていく。
ゆっくり30分ほどボイルされ、ようやく今日一日を始めるにふさわしい生身の身体を回復した。
2006年12月16日(土) 信頼できる他人 2005年12月16日(金) 音楽の意味 2004年12月16日(木) 狼もいる、母親ヤギもいる
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