浅間日記

2008年08月29日(金) 一音

映画「男はつらいよ」の誕生40周年、つまり、
第一作が上映されてから40年だそうである。

作品がこうして人々から長く愛されることは、監督冥利につきるだろう。
今は亡き渥美清さんも、きっと天国で喜んでいるだろう。

かくいう私も、この映画の面白さについてはタテヨコナナメに語ることができるけれど、
陰の立役者としていつもいつも感心するのが、あの最初に流れる主題歌である。

なにしろ、最初の「チャーン」という一音だけで、
晴れ渡った冬の空、広々した江戸川の土手、
轟寅次郎の顔いっぱいの笑顔を想起させる。

つまり、芝居が始まる前の拍子木みたいに、
その瞬間に観客を俗世から解放し、
人情あふれる柴又へと連れて行くのである。

つくづく、山本直純という人は、やはりすごい人である。
よく知らない強みで言ってしまえば、この方は、
自分の才能の活かし方を知っていたのかもしれない。

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