2008年08月28日(木) |
人にものを説くときは |
ラジオ子ども科学電話相談。夏休みの風物詩の感がある。
ユニークで可愛らしい質問を、恥ずかしそうにラジオの音声にしている。
先生方の回答も悪戦苦闘である。限られた時間での勝負である。
わかっちゃいるけど大変なんだよ、という感じで、 子どもにはわからない専門用語を羅列したり、 早口で別の話題にすりかえたりしている。 逃げるようにして、「図鑑を調べればわかるよ」などという。
子ども達はおしなべて、一瞬ポカンとした沈黙ののち、 もう許してやる、という感じで、わかりましたと言う。 センセイは力量不足を言い訳するように、電話が切れた後もなお、 アナウンサーに向かって追加の説明などする。
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学習というのは、問答、即ちコミュニケーションなのである。 そこから逃げるようにして何かを教えようとしても、ダメである。
教えた内容を子どもがよく理解しないという状況は、 子どもに咎があるとは限らない。
教育技術というものがあるのならば、 親は自分の子どもの成績が悪い原因を、教え方に求めてよいのである。 ある教科が「嫌い」などという場合は特にそうだと思う。
そして、よき研究者がよき教育者とならず、 よき教育者がよき研究者とならないのが、日本の現状なのらしい。
これはとても残念なことである。
2006年08月28日(月) 自壊する母子家庭 2004年08月28日(土) 勝って嬉しい花いちもんめ
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