厚生労働省は8日、プラスチック製の哺乳(ほにゅう)瓶や缶詰の腐食防止材などに使われる化学物質ビスフェノールAについて、国の食品安全委員会に食品安全法に基づく食品健康影響評価を依頼した、というニュース。
胎児と乳幼児の体に影響を及ぼす可能性が国内外の動物実験で示されたためで、必要があれば規制値の見直しも検討するということである。
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時すでに遅し、とでも言うのがこの手のニュース。
化学物質だけではない。 何世代にわたって検証されていないものは、その安全性について 現行法規や基準に頼っていたらあぶないというのが私の考え。
しかも、さらに悪いことに、科学的に実証されてから規制が改正され、 さらにそれが実効性をもつまでに、馬鹿馬鹿しいようなタイムラグがある。
その良い事例が、周知のとおりアスベスト−石綿−だ。 科学的根拠が明らかでも、それに従って適切に実行されないことは世の中に山ほどある。 こういうものは、世の中の仕組みを動かす切り札にはならないのだ。
もっとも、この手の情報は、お昼のニュースなどではあまり取り扱われない。 本当に知りたいことはマスメディアには出てこない、そのことも、 科学的ではない。
人間は科学的事実を越えられないということなのだろうか。
2007年07月09日(月) 風林火山馬鹿 2006年07月09日(日) 夢の花 2005年07月09日(土) 鑑賞日 2004年07月09日(金) 落胆
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