ドル安と中東産油国というタイトルの記事。
原油の取引というのは、原則的に米ドルで行われている。 だから、ドルが暴落すると、利益が目減りする。 もう少しいうと、既にあるドル資産も目減りする。
この目減り分を、原油価格の上昇にのせているそうである。 そして、ドルが暴落した原因は、 今更言うまでもなく、サブプライムローン問題の影響である。
こうしたドルとのしがらみを絶つために、複数通貨のバスケットと自国通貨の関係を一定にしているクウェートのような産油国も現れた。 最大の産油国であるサウジアラビアは、対ドル固定レートを採用している。
日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究理事の立花亨という人は、 サウジアラビアが為替制度を見直したら、さらにドル安がすすむだろうと言っている。 産油国と米ドルは、からみついた蔦のように一体となっている。
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投資家だけが原油価格をつりあげているのだと思っていたら、 どうもそうではないらしい。
米国で、誰かが住宅ローンを焦げ付かせると、 この極東の島国で暮らす私が、明日のパンに困るのである。
まったく、この因果関係は、管理可能な範囲を超えている。 つま先を刺激したら胃腸がよくなる、というぐらい不可解だ。
それとも、鍼灸師みたいに、世界経済のツボを熟知する人ならば、 押しどころがわかるのだろうか。
2006年06月21日(水) midsummer day 2005年06月21日(火) 大人はわかっちゃいけない
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