信州の四季折々はすっかり自分のものになってしまい、 今はとりたてて言及することもない。 昨年と同じように樹木は青く茂り、花は彩を添え、 鳥は歌い、春ゼミは森の中で静かな喧騒を続ける。
繰り返される自然のリズム、緩やかな変化、万物の気配の中に身をおいていると、 自分の人生の残された時間がどれぐらいか、なんとなく見えてくる。
それだけの時間はしっかり生きなければいけないし、 その地点にぴったりと着地できることこそが、安心であり幸福なのだと思う。
この残された時間の感覚でさえ、日々の生き様によって常に変化する。
長生きしたければ長生きするように毎日を生きればよいし、 フツウでよければフツウになるように生きればいいのである。
わかっているのは、ただそれが−天命が−在るということだけである。
2006年06月22日(木) 2005年06月22日(水) 表敬訪問
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