ラジオで、ロシアで、首都機能の一部を移転するというニュース。 5月に、憲法裁判所を現在のモスクワからサンクトペテルブルグに移すことが決まっている。
サンクトペテルブルグはプーチン大統領の出身地であり、 また次期大統領候補とされるメドベージェフ氏も同地出身である。
だから、移転のねらいはプーチン大統領がそのお膝元を強化するためと言われているが、 興味深かったのはもう一つの理由と解説者が分析する内容。
ロシアという国は、アジアとヨーロッパの両方を向いている国家で、 サンクトペテルブルグはヨーロッパを向いた都市なのだそうである。
つまり、プーチン大統領は、ロシアをヨーロッパの仲間入りさせたいという思惑があるのだ、と解説者は言う。
そして、当のEUの反応はどうかというと、 どこの誰が発した言葉かは明確にしていなかったが、こういう風に言っていた。
「ヨーロッパというのは地理的な概念ではなく、また西洋風の宮殿のことでも通貨や経済のことなく、国民の自由と自立と人権が保障される概念そのものを言うのであって、これが確立されていなければ、外側を真似てもヨーロッパの一員足りえない」
ロシアには自由と自立と人権が保障されていないだろうと、こう言いたいのらしい。 ずいぶん手厳しいし、何だかスノッブなコメントであるが、 プーチン大統領はそんなことないと反論できるのだろうか。
2007年01月23日(火) モテとヤセ 2004年01月23日(金) 英雄がらみの話
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