納豆でやせるという間違った情報をテレビ番組が放映した、というニュース。
見事なほどに店先の棚から無くなっていたから、 一体どうしたのかと思っていた。
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健康でいるために体重を減らすことが必要、という人もいるだろう。 それは素晴らしい取組みであるし−残念ながら納豆では不可能なようであるが−、ぜひ実現したらよいと思う。
私が不思議に感じているのは、それとは別の「モテヤセセット」なんである。
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あっちもこっちも、モテとヤセばかりである。 一体これは、いつ頃から人々の標準的願望となったのだろう。
モテとヤセに、一体どのような到達点があるのだろう。 どのあたりが、目指すべき華麗なるゴールなのだろう。
わからないことだらけである。
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わからないから、想像する。
誰からも、誰よりも大切に思われたい。 誰からも、誰よりも最優先してもらいたい。 この上なく高い審美的評価を受けたい。 羨望の眼差しを受けたい。 声をかけられ、訪ねられ、好意的に話を聞いてもらいたい。
自分を認めてもらいたい。
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間違っているかもしれないけれど、もしそれがモテるということならば、 まず自分がそのように振舞って見たらどうかと思う。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」に出てくるデクノボウと呼ばれる人のように、 人に共感し、人を認め、他人のために尽くせば、 その分だけは、大切にしてもらえるかもしれない。
思っていたよりささやかで派手さもないが、嘘もない。 たとえ姿かたちが醜く太っても、絶対に揺るいだりしない。
2004年01月23日(金) 英雄がらみの話
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