浅間日記

2007年01月23日(火) モテとヤセ

納豆でやせるという間違った情報をテレビ番組が放映した、というニュース。

見事なほどに店先の棚から無くなっていたから、
一体どうしたのかと思っていた。



健康でいるために体重を減らすことが必要、という人もいるだろう。
それは素晴らしい取組みであるし−残念ながら納豆では不可能なようであるが−、ぜひ実現したらよいと思う。

私が不思議に感じているのは、それとは別の「モテヤセセット」なんである。



あっちもこっちも、モテとヤセばかりである。
一体これは、いつ頃から人々の標準的願望となったのだろう。

モテとヤセに、一体どのような到達点があるのだろう。
どのあたりが、目指すべき華麗なるゴールなのだろう。

わからないことだらけである。



わからないから、想像する。

誰からも、誰よりも大切に思われたい。
誰からも、誰よりも最優先してもらいたい。
この上なく高い審美的評価を受けたい。
羨望の眼差しを受けたい。
声をかけられ、訪ねられ、好意的に話を聞いてもらいたい。

自分を認めてもらいたい。



間違っているかもしれないけれど、もしそれがモテるということならば、
まず自分がそのように振舞って見たらどうかと思う。

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」に出てくるデクノボウと呼ばれる人のように、
人に共感し、人を認め、他人のために尽くせば、
その分だけは、大切にしてもらえるかもしれない。

思っていたよりささやかで派手さもないが、嘘もない。
たとえ姿かたちが醜く太っても、絶対に揺るいだりしない。

2004年01月23日(金) 英雄がらみの話


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