休日返上で山へ仕事。熊よけにY君に来てもらう。
お外の仕事のパートナーは、ほとんどがHの紹介であるクライマーなんである。そしてY君は、今注目される若手クライマーの一人である。
こういう人達は必定、体力には問題ないから、一緒に歩いていて楽ちんである。 不安定な場所で足を滑らせないかとか、疲れていないかという心配をする必要がまったくない。
加えて、自分にもし何かあったとしても、女一人担ぎ下ろすぐらいは、当然楽勝でやってくれるだろうと遠慮なく期待できる。
だがしかし、体力の標準が違いすぎるのも、業務上色々難儀であると、今回気づいた。
Y君は、靴底の薄い海辺用のシューズですたすたと斜面を登っていく。 その後ろを、額から汗をたらしながら追う。 尾根筋で涼しい顔をしているY君のよこで、自分だけゼーゼーハーハーと息が上がっているのが、不当に屈辱的である。
体力が及ばないというのは、まさに力関係で劣っている事実を否応なしに突きつけられる。
この人はヒマラヤで30時間連続登ったりする人だ、と言ってみたとしても、そういう補足事項は、現実の有様の前ではあまり意味がないんである。
2006年08月05日(土) 熱中今昔 2005年08月05日(金) 生き残った者 2004年08月05日(木) 合体ロボットの歴史
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