浅間日記

2007年04月21日(土) フィルハーモニー

春の野鳥のさえずりは、表情豊かで、生命力にあふれている。
早朝の山は、賑やかしい。

ウグイスの澄んだ声に感心して、思わず、
上手だねえと口に出す。
本当にあなたはきれいな声でさえずるね、と褒め称える。

シジュウカラのツーツーピーと鳴くのが聴こえ、
後ろの茂みのなかからまたツーツーピーと返ってくる。



鳥達は、繁殖のため、テリトリーを確保するため、群れを確認するため、
そのサインとして鳴いている。

音色やリズムは、はっきりした意味を持ち、
他者と呼応するコミュニケーション手段なのである。

それぞれがそれぞれの事情で、自分のパートを鳴いている。
田に水が入る頃には、カエルだって参加するだろう。

その、存在をかけたリズムとメロディが重なり合い、
生物が−多様性の中に−共存する、フィルハーモニーになる。

2006年04月21日(金) 
2005年04月21日(木) 魔法の鏡日記
2004年04月21日(水) 修繕・トマト・夜道


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