合宿みたいな仕事に、これから出かけなければいけない。 帰って来た時に忘れているといけないから、メモに残す。
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代理母という呼称は、今後「代理懐胎」というものに統一してゆくという、 厚生労働省の方針があるのらしい。 受精卵を宿しただけでは「母」という名詞を付すのに適当でない、という判断の元である。
さらに本日の新聞。 厚生労働省研究班(主任研究者・吉村泰典慶応大教授)が実施したアンケート調査で、回答した女性の26%が 不妊治療を行う夫婦への卵子提供に前向きな姿勢を示した、というニュース。 卵子提供に前向きな回答は、多くが「有償を期待」という条件つきである。
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懐胎に母としての意味はなく、出産行為と親子の尊厳は関係ない。 代理懐胎という呼称への統一は、つまりそういうことだ。 柳沢厚生労働大臣よりも、はるかに「女性は産む機械」だと言っている。
一方で、卵子提供に関する調査の結果公表の記事。 卵子提供を受ければ、提供を受けた側の女性は、 それがたとえ治療と言えども「代理懐胎」になるのではないか?
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その子の親は、誰なのか? 近未来の大岡裁きは、そう簡単にいかない。
みんな金目で動いた結果に誕生する子は、男親、女親の足がつかない。 組織が、企業が、団体が、子を儲けることができるんである。
親のない子をつくりあげ、 その子が親への慕情を求めた時に、 「あなたは天皇の赤子」「あなたは○○会社の子」などと教えたら、 つまりは、そういう親子関係ができあがるんである。
2006年04月22日(土) 情報と衆愚 2004年04月22日(木) 覚悟と決意のトレーニング
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