確定申告を済ませたら、なんだががっくりきてしまった。
自分の仕事は社会の重要な一部分と信じ、誠実であるよう努力している。 苦しいことはあっても、つまらないと思ったことは一度もない。
けれどもなんだか今日は、自分の仕事がひどくちっぽけに感じられる。 そんなに張り切ったって、しょせんこれぽっち、雀の涙なんだよと、 どこかで誰かがあざ笑っている。
仕事も生活もこんなに満足して暮らしているのに、 年に一度、収入という変な物差しをあてられる嫌な日。 それとも、実際のところ、私はもう少しナーバスになるべきなんだろうか。
深く考え込みながら帰宅すると、恩師から葉書。 ちょっとした仕事の報告をした、その返事。 「…着実に成長しているようで嬉しく思っています。「存在」ではなく「関係」こそが大切なのです。続けて見つめていってください。云々」
恩師の言葉に支えられ、気持ちを立て直す。 そう、天職と思うことができる仕事にたどり着ける幸福には、 もともと値札なんてついていないのだ。
2006年03月16日(木) 2005年03月16日(水) 性と生殖に関する口角泡
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