国土交通省が公表した、国内の水力発電所ダムの水利使用の再点検結果。 新たに、電源開発(東京)の道内全十カ所の発電所、道の三発電所を含む六百四十一発電所で取水量データ改ざんが判明。河川法の許可審査手続きを得ずに川の水を機器冷却水などに使った事例も電源開発、北海道電力や道などの発電所を含む九百二十三発電所で見つかった。
私はこれは、見過ごすことができない重大な問題と思う。 農業用水やその他の利水についても調べるべきだと思う。
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川への最大の環境インパクトは、流量が減ることなんである。 当たり前だけれど、水が流れなければ、川は川ではなくなってしまう。 このことは深刻な問題になっていて、 実際、千曲川なんかでは長い樹林帯ができている。
それの何が問題か。何もかも全てである。 川は、国土の血管なのだ。
運ばれるべきものが滞り、溜まってはいけないものが道を塞ぐ。 国土がむくみを生じてくる。 豪雨の時に大きな被害が出るのは、あれは脳溢血みたいなもんである。
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川の水は、商社が買っている。源流部で大量に取水している。 工業用水になったり、ペットボトルで売られたりする。
もちろんそうした商業ベースの便利がなければ私達の暮らしは成り立たない。 しかし本質的には、人の身体から血を抜いて売るような行為だと思っている。
2006年03月15日(水) よれよれ申告 2004年03月15日(月) Mayor! Mayor!
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