2007年02月20日(火) |
諍いを起こすキリギリスは |
もしかしたら自分は、いわゆる「ワーキングプア」とよばれる状態なのではないかと思いながら、もう何日も夜なべ仕事。
でもわかっている。何もかも因果応報なのだ。
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今目の前にある問題というのは、過去の結果でしかありえない。 異次元からふってわいた問題など、ほとんどない。
キリギリスが冬に飢えるのは、夏に働かなかったからだし、 私がワーキングプアだとしたら、ひ弱な自営を続けているからである。 何かかたちのない悪のせいではない。
もちろん、どう考えてもやりきれない不条理があることも知っている。 でもそれさえも、本当は細い因果でつながっている。 そのことを、時にはとてもつらいことだけど、私は認めておきたいと思う。
生きていれば、出来事はすべからく因縁−原因と結果と言い直してもよい−のもとにある。
人生や社会にふりかかる課題というものは、 やたら鼻息を荒くして立ち向かえばよいというものではない。
もちろんそうしたアクションが必要な時だってある。 けれどまずは、どうしてこんなになってしまったのか、 静かに己の過去を紐解く時間が大切だ。
最近はそういう風に考えている。
2006年02月20日(月) 参政権は金で買う 2004年02月20日(金) 春がほどけていく
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