浅間日記

2006年02月20日(月) 参政権は金で買う

自民党が、外国人や外国法人の持ち株比率が高い企業からの政治献金が受けられるよう政治資金規正法の緩和について検討に入った、というニュース。



金は出すが口は出さない、ということは当然ないだろう。
投票権などなくとも、金で参政権は買えるのである。


国民に等しく参政権が与えられた時期など、考えればほんの最近のことだ。
私の祖母などは間違いなく、成人してから選挙権をもったはずだ。

そして、それ以前の、明治から昭和の初めまではどうだったかといえば、
納税条件というかたちで「お金持ちしか政治に口だしできませんよ」
ということになっていた。

納税条件が直接国税15円以上だった明治23年の有権者数は、
全人口のうち、たったの1.1%である。

でも今でも、結局のところ、世の中の大切なルールは、
「1.1%の人たち」によって左右されている。そんな気がしてならない。

権利や権力というのは、人が生涯かけた血か汗か、
さもなくば金を出してやりとりされるものらしい。
そして生涯かけた血や汗は、金に比べて圧倒的に分が悪い。

2004年02月20日(金) 春がほどけていく


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