回復。桜も梅もコブシもボケもタンポポもレンギョウも、 冬に花芽をつけたものは、みな満開である。
*
お楽しみにとっておいた、バレエ「くるみ割り人形」のDVD。 マリインスキー劇場バレエ−キーロフ・バレエの方が通りがよいか−、 マーシャ役は、ラリッサ・レジュニナというレニングラード生まれのプリマ。
序曲のところから、もうワクワクである。 この曲はこんな場面で踊られるのか、と思いながら鑑賞。
スペインの踊り、アラビアの踊り、中国の踊り、ロシアの踊り。 そして、本当にほんとうに可愛らしい、あし笛の踊り。
こんなに楽しいエンターテイメントが、あるだろうか。 衣装も、舞台も、音楽も、舞踊も、心を躍らせるためだけにある。 Aと二人、うっとりしながら鑑賞する。
*
くるみ割り人形はクリスマスの物語だけれど、 花のワルツから終わりのワルツまで続く情景は、春の喜びに満ちている。
寒いロシアの国もやはり、この土地みたいに春が待ち遠しく、 光と色彩は、それは大層な喜びなのだろう。
その喜びをあんな芸術作品として表現できるなんて、 芸術家というのは羨ましいものである。
もちろん、それを鑑賞する私も、至福には違いないのだけれど。
2005年04月23日(土) 親業セーフ 2004年04月23日(金) 検分上手な話
|