浅間日記

2004年04月23日(金) 検分上手な話

新しいニュースではないけれど、
アメリカへの入国許可事情が近々変わりそうだ。

日本を含む、短期滞在者のビザが免除されている27カ国に対して、
アメリカは、MRPという機械読み取り式で、なおかつ
バイオメトリクスとよばれる生体認証データ付きの
新旅券の使用を義務付けるのだそうだ。

今年の10月26日、という明確なリミットがあるのらしい。
今日目にした記事には、リミットを2006年秋まで延期するよう、
パウエル国務長官が米議会に要請したと書いてあった。

日本では、この生体認証技術を掲載した新型パスポートに切り替えるべく、
2005年の通常国会で旅券法改正案の提出を予定している。



情けないばかりなのであるが、色々よくわからない。
こういうときに専門家をすぐ呼び出せる身分の人がうらやましい。

入国管理を厳重にするのはよいけれど、
毎度のように、国際社会の中でアメリカがいの一番に、
しかも他国の安全や都合は関係なくそういうことを言うので、
違和感と嫌悪感が満載のニュースなのである。

入国管理は、どの国でも等しい基準でなければ意味がない。
危険な人物に国際間の移動をさせない、という視点は
彼の国にはないのだろうか。

それに、バイオメトリクスだ。
気味の悪い検分や識別をされ、
アメリカ入国管理局のデータベースサーバなんかへ
自分の身体の情報が記録されるぐらいなら、
別にもう一生行かなくてもいいやと思ってしまう。

改正法案が国会で審議される時には、
またアレコレ議論があるかもしれない。


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