新しいニュースではないけれど、 アメリカへの入国許可事情が近々変わりそうだ。
日本を含む、短期滞在者のビザが免除されている27カ国に対して、 アメリカは、MRPという機械読み取り式で、なおかつ バイオメトリクスとよばれる生体認証データ付きの 新旅券の使用を義務付けるのだそうだ。
今年の10月26日、という明確なリミットがあるのらしい。 今日目にした記事には、リミットを2006年秋まで延期するよう、 パウエル国務長官が米議会に要請したと書いてあった。
日本では、この生体認証技術を掲載した新型パスポートに切り替えるべく、 2005年の通常国会で旅券法改正案の提出を予定している。
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情けないばかりなのであるが、色々よくわからない。 こういうときに専門家をすぐ呼び出せる身分の人がうらやましい。
入国管理を厳重にするのはよいけれど、 毎度のように、国際社会の中でアメリカがいの一番に、 しかも他国の安全や都合は関係なくそういうことを言うので、 違和感と嫌悪感が満載のニュースなのである。
入国管理は、どの国でも等しい基準でなければ意味がない。 危険な人物に国際間の移動をさせない、という視点は 彼の国にはないのだろうか。
それに、バイオメトリクスだ。 気味の悪い検分や識別をされ、 アメリカ入国管理局のデータベースサーバなんかへ 自分の身体の情報が記録されるぐらいなら、 別にもう一生行かなくてもいいやと思ってしまう。
改正法案が国会で審議される時には、 またアレコレ議論があるかもしれない。
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