浅間日記

2005年04月23日(土) 親業セーフ

天気のよい休日。
部屋の掃除を終わらせて、AとHは散歩にでかける準備。

机にむかう私の横へAが神妙な顔でやってきて、
何かと思えば小さな花を届けてくれた。
道端か前の畑で摘んできたのらしい。
お礼を言うと満足して去っていった。

子どもという人たちは、時々こういうことをする。
大好きな人を喜ばせるために、指でつまめるほどの小さな野の花を、
ダイヤか金塊のように大切に運ぶ、なんてことを。
しかも、法王選びに勝るとも劣らない重要任務として、それを成し遂げるわけである。

想像力と許容力があれば、大人でもこの世界は少し共感できるが、
子どもには到底かなわないだろう。

そしてできの悪い親の私は、仕事をするからあっちへ行けなどと
頭ごなしに説教しなくてよかった、と胸をなでおろす始末である。
しかも、今回セーフであったのはたまたまであって、いつもではない。

2004年04月23日(金) 検分上手な話


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