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おとなの隠れ家/日記
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2005年03月07日(月)
March 2005



俺の体にまたがって激しく前後に腰をくねらしている由紀をみあげながら
こいつ、前はこうじゃなかったのに、と思った。
俺的には嬉しいわけだが、誰がが教えたんじゃと気にならないわけじゃない。


息をはずませながら、横たわっている由紀の背中に指をはわせながら
俺は言った。

「乗れよ、といっても、イヤだといってたのにな」
「そうだねぇ」


それだけか?


「イヤじゃなくなったのかい?」
「ヒロが、やってほしいんじゃないかと思って」


俺のために?
そうか、俺のために、とそれを鵜呑みにして喜ぶほど、俺は若くない。


「自分で動くと気持ちいいのか?」


俺もしつこいな。
しかし、それほど由紀が感じているとは思えない。
俺の上で俺が由紀の腰を両手でとらえ、俺のほうにぐいと寄せたときにだけ
大きくのげぞり、声をもらす。
体の力が抜け、俺に身をまかせ、すぐにいってしまう。



自分で動いているときは、どこか別のところに行っているような。
まさか
別の男を思い浮かべているんじゃないんだろうか。


「自分で動いているときはねぇ、よくわからない、気持ちいいのかどうか」


由紀の声に、はっと我に返った。


「何考えて、動いてるんだ?」
「なにも考えてないよ、そんなときに、 もうヒロったら」


返事がいやに早かった。
何かある。



*************



ヒロったら、なんで急にああいうこと訊いてきたんだろう。
どきっとしちゃったじゃない。


ヒロとの付き合いは、もう長い。
体も合う、と思う。

ヒロも積極的に私を求めてくれるし
その点では特に不満はないのだけれど


私ね
もっと淫らなセックスをしてみたい。
気を失うほどに感じてみたいの。

もちろんヒロに言ったわよ、それとなく。
いろいろ工夫もしてみたりはしているんだけれど
彼、基本が早く入りたい人で
私の中ですごく気持ちよさそうにしていると
それ以上、言えないじゃない。


私が自分から彼のモノに唇を寄せるだけで
とても嬉しそうにしてる。

ヒロって淡白なのかな。
そこんとこは、よくわからないんだけれど
本音を言えば、私は自分をちょっと持て余し気味なわけ。


それで
たまにひとりで楽しんだりしちゃうわけなんだけど。
そのときに、妄想の中で私を感じさせてくれる男を
ヒロとセックスするときに、思い出してしまうの。
というよりは
妄想の彼が舞い降りてくる、というのが近いかな。


上に乗って自分で動いていると、
ちょっとシラケちゃう気分になることがあって
でも、目を閉じると、妄想の彼が私に言うのよ。

「イクまで降りちゃいけない、さぁ、もっと動いてみて」


妄想の彼の囁きが聞こえてくると、感度がぐっとあがるのがわかる。
ああ、イケナイ私。
でも、そうでもしなきゃ、私の体が静まらない......