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■ 待つ仔なく 独り思うは暇だなあ 仕事帰りに小さい旅路
猫のいない生活をどうしましょうと言っていた一か月前 このひと月、信州でお泊り三昧です
待っている仔がいない、家に帰らなくてもだれも困らない、ひゃっほ〜、みたいな?
もともと仕事先への移動にそれなり時間を要するので(首都圏と比べると天国みたいな移動ではありますが)、帰宅が億劫だなと思うことは、以前もありました が、猫様のご飯をご用意しなくてはならないため、それをモチベーションに帰宅していたようなものです
なので今の私は糸の切れた凧状態、「もういいや、明日休みだし、面倒だから外泊!」みたいなノリでビジネスホテルに泊まったり、特急電車を使って、ちょっと遠い繁華街(たとえていえば東京から横須賀あたりの距離感の街)に飲みに出かけたり、「疲れたから温泉に行く」と温泉宿に泊まったり……しています とはいえ、そうそう贅沢はできないので、割引特典を駆使して安いホテル探しに余念がありません
そして、いつも思います、サービス業は偉大だ、と
昔w、出産したばかりのころ、先輩のお母さんに言われたのは、旦那でも母親でも義母でもベビーシッターでもいいから、とにかく赤ちゃんを預けて、せめて美容院に行け、と 自分の身をかまわなくなっていることを自覚するとともに、他者からのサービスを受ける身になることが、とても精神的に大切なのだ、と
母親であることは同時に、赤ちゃんにひたすらサービスする存在であるわけで(サービスという言葉を使うと、きっと「母性はどうした?」と怒られそうではありますが)、でも自分がするばかりでは消耗してしまうことも事実です 美容院というのは、手っ取り早く他者からのサービスを受けることのできる、そして、自分の外見を整えることに少し意識を向けるきっかけになる場所でもあります、なんせ、目の前に鏡がありますから(だって、出産してしばらく、自分の顔を鏡で見る余裕なんてなかったですからね)
ホテルや旅館に泊まる、ということは、サービスを受けるという立場になるわけです 自分が掃除や洗濯をしなくても清潔に整えられた部屋、座りさえすれば提供される食事や飲み物、なんて贅沢なんでしょう、と思ってから、ふと思いました
世のなかには、それを当たり前のように家庭で享受している存在もいるのだ、と
あ、もちろん赤ちゃんは当たり前です、 そして猫もそうです
が
ま、いいや、野暮は言いません、ただ普段、サービスの担い手である存在に、たまにはサービスを受けることを経験させることは、今後のサービスのより一層の充実のためにも必要なのではないかななどと、思ったりする、今日この頃なのでした
2021年04月27日(火)
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